2016年10月13日木曜日

第5回 N.T.ライト・セミナー、内容ちょっと紹介

セミナーまで2週間余りとなりました。

当日配布されるレジュメも(ほぼ)出来上がりました。

これが最終案内になると思いますが、レジュメからの抜粋で今回のセミナーがどんな「フレーバー」かを少し嗅いでいただきましょう。



イントロ: 「福音」再考へのアプローチ・・・小嶋 崇(N.T.ライト読書会主宰)


 今回発題講演者にお招きした谷口氏は2008年から「福音とは何か」を『リバイバル・ジャパン』誌にリレー連載した。「福音」とは何かを意識的・持続的に取り上げた氏に全93回に及んだ連載記事の総括レポートを依頼したのは当然の流れかと思っている。福音派(と聖霊派)の牧師たちは「福音」をどう理解しているのか。彼らの福音理解にはどれくらい幅や多様性があるのか。あるいは逆に(判で押したように)画一的なのか・・・

 谷口氏の総括レポートにコメントしていただく高橋、坂原両氏はベテラン牧師と按手礼前の伝道者という組み合わせである。お二人にも事前に「福音」について自らの視点を簡単に示して頂くため「三つの質問」のうち二つ選んで回答してもらった。

「三つの質問」とは・・・
1)「福音」の変わらない部分(センター、コア)と変わってもいい部分
2)日本福音派の現状分析、1%の壁は福音伝達に失敗している証拠か?
3)N.T.ライトの聖書的「福音」理解は難しすぎないか?

 高橋氏は・・・また2013年にスコット・マクナイト『福音の再発見』が出版された時、福音自由教会の牧師たちのセミナーで「福音」の再解釈を主張する論争的なこの本をセミナー・テキストに使用した経験を持つ。
 坂原氏・・・は「ライト的福音」の実用性を検証中であり、このパネル・ディスカッションの場でもその経験値を活かしてパネラー役を引き受けてもらった・・・


(講演)連載「福音とは何か?」で深められた福音理解・・・谷口和一郎


福音理解の広がりと深化
 連載を通じて最も引用された聖句は、コリント人への手紙第一15章1-8節。冒頭から「兄弟たち。私は今、あなたがたに福音を知らせましょう」と書かれているこの箇所を、多くの牧師が福音理解の拠り所としている。キリストが「私たちの罪のために死なれたこと」「葬られたこと」「三日目によみがえったこと」の三点を福音の核心とする。
 この中で、贖罪の死と同時に「復活」を強調する方が何人かいた・・・


(1)福音の核心部分 信仰義認から「キリストにある」へ・・・高橋秀典
 宗教改革の伝統の中で、「信仰義認」こそが福音の核心と言われがちですが、上記の多くの信仰者たちの愛唱聖句にもあるように、私たちがこのままで「神の子」とされたということこそ福音の核心ではないでしょうか。NIVKNT(キングダム・ニュー・テスタメント、ライト個人訳)も、「子としてくださる御霊」をthe Spirit of sonship と訳していますが・・・

3)N.T.ライトの聖書的「福音」理解は難解過ぎないか?・・・坂原健司

 『クリスチャンであるとは』をまとめて、求道者用のテキストとして学びを重ねています。学びを受けてくださっているのは50代の・・・です。

それぞれの感想は・・・
Aさん、Bさんは毎回「むずかしい」という反応です。
 現在第1部の3章「人間関係」までやってきましたが、むずかしいようです。自分たちの生活の問題と重なり合っていることと感じにくいようです。彼女たちの現状とライトの言わんとしていることの架け橋となる言葉をさがしながら学びを進めています。  


いかがでしたか。

もし「面白そう」と思ったら、是非、
10月31日(月)午後1時15分から(開場1時)、
お茶の水クリスチャン・センター416号室
へおいでください。

※あいにく都合が悪いという方も、後日セミナーを録画した『DVDセット』が「あめんどう」から販売予定ですので、このサイトでの販売案内をお待ちください。